
「思春期の心理臨床を考える⑥」
思春期における『自分』と『自分がない』を考える
- 指定討論者
- 乾 吉佑 (専修大学文学部心理学科)
- 日 時
- 2011年10月23日(日) 9:30 ~ 15:30
- 場 所
- 広島市中区地域福祉センター 5階大会議室
広島市中区大手町4-1-1 大手町平和ビル
企画趣旨
このシンポジウムは、私たちの日常の心理臨床活動を検討し討論を深めていくことで、相互に交流しながら、思春期の心理臨床にとって大切な視点を共有していきたいというものである。
今回は、思春期における『自分』と『自分がない』というテーマで考えてみたい。
現代の思春期の子の特徴として、人格の幼児化が顕著である(大人も含めて)ことから、一昨年は「思春期と幼児化」について考えてみた。さらにそれを踏まえて昨年は、思春期の子の心の発達を促し、自立していくことを支援していくために、かかわる大人側がどういう態度やかかわりをしていくことが必要かについて「構造化」という切り口から考えてみた。
そして再び、最近の思春期の子の特徴に目を向けると、
- 考えを聞かれても「分からん」「別に」という子どもたち
- 話していても自分がないんだなあと(援助者側が)感じさせられる子どもたち
- あるいは「自分がない」「自分が分からない」と訴える子どもたち
- 歪んだ自己像を形成しそれにしがみつく子どもたち、などが目につくように思われる。
これは現代における同一性拡散(E.H.エリクソン)の姿かもしれないが、「自分」が「自分」であることの難しさに苦しみ、それでも「自分」であることの証を(内心)求めて苦闘する今の子どもたちの姿とも考えられる。
「自分」が「自分」であり、生きている「自分」を感じることに困難を感じている子どもたちが「自分」を確かなものにしようとする作業をいかに手助けしていくかについて考えてみることは意義深いと思われる。
進め方としては、シンポジストの方々に、それぞれが日常臨床の中から、今回のテーマについて、事例を素材にしながら話題提供をして頂いて、議論していく。指定討論者には引き続き、乾 吉佑氏にお願いする。思春期心理臨床にとって大切なことがワクワクとしかも実感を持って感じられるシンポジウムにしていきたいと思う。
思春期の子どもとかかわる医療、教育、福祉その他の領域の方々のご参加を呼びかけたい。
- 参加対象者
- 日本心理臨床学会会員、守秘義務を持つ専門家・援助者、教員、大学院生
- 定員
- 70名
- 参加費
- 5,000円 (シンポジウム開催運営経費として)
- 主 催
- ひろしま思春期シンポジウム実行委員会・杉原心理相談室
- 事務局
- ホームスクーリングセンターメイプル
- 後 援
- 広島市教育委員会・広島思春期問題研究会
※ 臨床心理士ポイント申請予定
プログラム
- 9:00
- 受付開始
- 9:30
- 開始
ミニレクチャー
【思春期における『自分』と『自分がない』を考える】 杉原 幹夫(杉原心理相談室)
- 10:00
- シンポジストから話題提供
- 司会者
- 杉原 幹夫
- 指定討論者
- 乾 吉祐 先生(専修大学文学部心理学科)
- 話題提供者
- 学校現場の立場から
「教育相談室から見えてくるもの」
安部 千賀子(広島県立廿日市高等学校)
小児科の立場から
「摂食障害の事例から」
湊崎 和範(広島西医療センター小児科)
精神科の立場から
「発達的な視点を大切にしながらかかわった思春期の事例から」
井上 真一(安佐市民病院精神科)
臨床心理士の立場から
「思春期集団の中で『自分』を見つけるための一つの試み」
橋本 智恵美(杉原心理相談室)
- 指定討論者
- 乾 吉佑(専修大学文学部心理学科)
- 12:00
- 休憩
- 13:00
- 開始
思春期における『自分』と『自分がない』を考える
- 司会者
- 杉原 幹夫
- 指定討論者
- (乾 吉佑 先生)・シンポジスト・フロア
- 15:30
- 閉会
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