「思春期の心理臨床を考える⑬」
現代における思春期と対象喪失~子どものこころの支援を対象喪失から考える~
- 助言者
- 橋本 智恵美(ひろしま思春期シンポジウム実行委員長)
- 日 時
- 2018年11月3日(土・祝) 10:00 ~ 16:00
- 場 所
- 南区民文化センター 3階大会議室
広島市南区比治山本町16-27 (南区役所向かい)
※おことわり
9月30日(日)に、指定討論者に乾吉佑先生(専修大学名誉教授)をお迎えし、開催を予定しておりましたが、台風接近に伴い、延期となりました。乾先生のコメントをもとに、構成を変更し、開催いたします。
→パンフレットはこちら
企画趣旨
このシンポジウムは、われわれの日常の心理臨床活動を検討し、討論を深め、相互に交流しながら、思春期の心理臨床にとって大切な視点を共有していきたいというものである。
思春期は個人差はあれ誰もが、様々な「変化」を体験しくぐっていく時期である。また、大人だけでなく子どもたちも育ちの中で様々な「別れ」を経験する。これら対象喪失においては喪の作業(悲しむこと)が重要である。支えとなる人たちとのアタッチメント(愛着)が、悲しむことを抱え、心的回復
への力(レジリエンス)となる。しかし、現代では大人も子どももゆとりがなく、喪の作業を回避して先に進むことが優先され、その作業が先延ばしにされることが目立つ。それゆえ、思春期における適応の問題の背景に、今起きている対象喪失だけでなく、過去の対象喪失の問題が潜んでいることも多い。
そこで今回は、子どもたちへの援助を考える上で対象喪失の視点を取り入れ、どのように役立てていくかについて考えてみたい。
進め方としては、シンポジストから、それぞれが日常臨床の中から今回のテーマについて、事例を素材にしながら話題提供をし、議論していく。思春期心理臨床にとって大切なことがワクワクと、しかも実感を持って感じられるシンポジウムにしていきたいと思う。
思春期の子どもとかかわる心理臨床家のみならず、教育、医療、福祉など幅広い領域の方々のご参加を呼びかけたい。
- 参加対象者
- 臨床心理士、教員、医師、守秘義務を持つ専門家・援助者、大学院生
- 定員
- 80名
- 参加費
- 5,000円 (シンポジウム開催運営経費として)
- 主 催
- ひろしま思春期シンポジウム実行委員会・杉原心理相談室
- 事務局
- ホームスクーリングセンターメイプル
- 後 援
- 広島市教育委員会・広島思春期問題研究会
※ 臨床心理士ポイント申請予定
プログラム
- 9:30
- 受付開始
- 10:00
- 開会
ミニレクチャー
【現代における思春期と対象喪失】 岡田 幸彦(トポスの森)
- 10:30
- シンポジストから話題提供
- 司会者
- 岡田 幸彦(トポスの森)・井上 房美(広島県立障害者療育支援センター)
- 助言者
- 橋本 智恵美(思春期シンポジウム)
- 話題提供者
- *学校現場の立場から
「教育相談から見る思春期の対象喪失」
谷山 活秀(広島県立安古市高等学校)
*心理臨床の立場から
「悲しむ能力をはぐくむこと」
杉原 太郎(杉原心理相談室)
- 12:30
- 休憩
- 13:30
- 開始
- 司会者
- 岡田 幸彦(トポスの森)・井上 房美(広島県立障害者療育支援センター)
- 助言者
- 橋本 智恵美(思春期シンポジウム)
- 話題提供者
- *精神科の立場から
「強い希死念慮を訴えた女子高生の事例から」
井上 真一(瀬野川病院精神科)
*小児科の立場から
「発達障害の不登校事例から」
湊崎 和範(広島西医療センター小児科)
- 15:30
- まとめ「現代における思春期と対象喪失」
- 司会者
- 岡田 幸彦・井上 房美
- 助言者
- 橋本智恵美・シンポジスト・フロア
- 16:00
- 閉会
→参加申込書はこちらをご利用ください。
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